infoceanus command solo マニュアル

Table of Contents

改訂履歴

版数 日付 改訂内容

1版

2025/05/13

初期作成

2版

2025/08/01

IMU調整時の水平線ライン表示機能およびカメラ画像のズーム機能を追加

3版

2025/10/15

カメラ設置高および向きのパラメータをJRCSではなくAdmin UIで顧客が設定可能に

1 システム概要

infoceanus command solo(以下、command solo)は汎用の可視光カメラとコンピュータビジョンを用いた状況認識システムで、船舶の安全運航を支援します。command soloは、infoceanus commandの簡易構成でエッジサーバを大型BOXからラップトップに変更し、カメラ台数を3台から1台に削減して携帯性を高めています。

1.1 機器概要

command soloを構成する機器について説明します。各機器の仕様詳細は「2 構成品外形図」を参照してください。

  1. エッジサーバ:ラップトップ(1台)

可視光カメラの映像を処理し、海上の船舶やブイ等を認識します。航海計器の信号を受信し、自船および他船を地図上に表示します。 ※ 2mのLANケーブル付属

  1. PoE HUB(5ポート)(1台)

航海計器データやIMUの揺動データ用ネットワークとして使用します。可視光カメラや信号変換器への電源供給にも使用します。

  1. IMU(Internal measurement Unit)(1台:オプション)

船体のピッチ(前後傾斜)・ロール(左右傾斜)を計測して出力します。

  1. IMUアンテナ(2本:オプション)

船側からGNSSやGYROコンパスの信号が取得できない場合、IMUに接続することで自船位置、速度、時刻、船首方位を得られます。

  1. 信号変換器(1台:オプション)

IMUからのシリアル出力(ピッチ/ロール等)を変換し、ネットワークへ配信します。

※ 2mのLANケーブル付属

  1. 可視光カメラ(1台)

6mmレンズを装着したGigEカメラで映像を出力します。

※ 2mの専用カメラケーブル付属

※ 屋外設置する場合はIP67相当のハウジングが必要です

  1. キャリングケース(1式)

本機材一式を収納するキャリングケース。

1.2 機能概要

主な機能の概要を示します。

  1. カメラ映像表示

可視光カメラ映像をエッジサーバ画面にリアルタイム表示します。

  1. カメラ映像録画

カメラ映像をエッジサーバのディスクに録画します。

  1. 航海情報表示

航海計器データを取得し、以下の情報をリアルタイム表示します。 航海計器データはEthernet経由で入力してください。入力方法は「4.1.4 センサー入力設定」を参照

航海計器 表示内容 NMEAセンテンス

GNSS

位置、速度

$GPGGA, $GPVTG, $GPZDA

GYROコンパス

船首方位

$HEHDT

風向風速計

風向、風速

$WIMWV

AIS

他船情報

!AIVDM

  1. 衝突アラート

受信したAIS情報からDCPA(最短接近距離)・TCPA(最短接近時間)を算出し警報を出します。しきい値はDCPAを0.1NM単位、TCPAを1分単位で設定可能です。

  1. AIS情報表示

受信したAISをDCPA順に一覧表示します。項目を選択すると詳細を表示します。

  1. 物体認識

可視光映像から以下の対象を認識し、映像上にバウンディングボックス等で表示します。AIS未装備の小型船の検知に有効です。

  1. Vessel : 一般船舶

  2. Passenger Vessel : 旅客船

  3. Boat : 小型船

  4. Navigation Buoy : 航路標識ブイ

  5. Fishing Buoy : 漁具ブイ

  6. Fishers Facility : 漁業施設(筏等)

  1. マップ表示

カメラ表示からマップ表示へ切替可能。自船を中心としたノースアップ/コースアップ表示に対応。地形詳細は表示されません。

  1. ラベリング

地図上にラベルを作成できます。公開範囲は作成者のみ、同船者のみ、社内、全体の4種類から選択可能です(ログインが必要な機能あり)。

Note: システム起動にはインターネット接続が必要です。船側でインターネット環境を用意してください。

2 構成品外形図

構成品一覧

No. 構成品 仕様 数量 備考

1

エッジサーバー

ラップトップ型

電源:AC100-240V(ACアダプタ)

OS:Ubuntu 22.04

表示:15.6 inch(1920×1080)

CPU:Intel Core i7-13620H

GPU:NVIDIA GeForce RTX4070

RAM:32GB

SSD:1TB

LAN:1Gbps x1, Wi‑Fi6 x1

質量:2.25 kg

1

2m LANケーブル付属

2

PoE HUB

(5ポート)

電源:AC100–240V(ACアダプタ)

最大消費電力:4.52W

通信ポート:1GbE x5

PoE:PoE+(IEEE802.3af/at)x4

質量:220 g

1

Port5はPoE非対応

3

IMU

(オプション)

電源:DC4.5–7.2V(USB Type-A)

最大電流:300mA

出力ポート:D-SUB9pin RS232C

DMP:加速度・ジャイロ・地磁気 3軸(DMP搭載)

質量:76 g

1

シリアル出力モジュール、USBアダプタ付属

4

IMUアンテナ

(オプション)

対応帯域:L1/L2/E5b/L6

コネクタ:SMA

保護等級:IP67

ケーブル長:5 m

質量:220 g

2

3m延長ケーブル×2付属

5

信号変換器

(オプション)

電源:PoE(48 VDC)

インターフェース:RS232/422/485 D-SUB9pin x1. 10/100BaseT(RJ45) x1

質量:300 g

1

2m LANケーブル付属

6

可視光カメラ

電源:PoE(IEEE802.3af)

消費電力:3.1W

インターフェース:1000Base-T(RJ45) x1

センサーサイズ:1/1.55" CMOS

焦点距離:6 mm

絞り範囲:F1.9–F16

保護等級:IP67

質量:167 g

1

2mカメラケーブル付属

7

キャリングケース

材質:外装:樹脂、内装:ウレタン

表面:黒

保護等級:IP67

質量:4.3 kg

1

2.1 エッジサーバー

エッジサーバー(イメージ)

2.2 PoE HUB(5ポート)

PoE HUB(イメージ)

2.3 IMU(オプション)

IMU(イメージ)

IMU付属アダプタ(イメージ)

2.4 IMUアンテナ(オプション)

IMUアンテナ(イメージ)

2.5 信号変換器(オプション)

信号変換器(イメージ)

2.6 可視光カメラ

可視光カメラ(イメージ)

2.7 キャリングケース

キャリングケース(イメージ)

3 システム構成

3.1 機器構成図

機器構成図(イメージ)

4 設置手順

4.1 機器設置

4.1.1 可視光カメラの設置

可視光カメラ底面に三脚ネジ(1/4"-20)があるので、カメラアーム等で固定して操舵室内に設置してください。

カメラ取付例

注意事項:

  • 振動により映像がブレると物体認識精度が低下します。振動の少ない取り付け方法を採用してください。

  • ケーブルは歩行動線や物に引っかからないよう配慮してください。

  • 屋外設置時はIP67相当のハウジングを使用してください。

  • 水平器を使い、カメラが船体に対して水平になるよう取付けてください。

  • 画像から距離を測定するにはソフトウェア側で以下のカメラパラメータの設定が必要です。「IMUの微調整」を参照してください。

  1. カメラ設置高

海面からの高さを計測します。(例:18.2 m)

camera height

  1. カメラ向き(角度)

カメラの向きを計測します。船首方位を0°として、右舷45°は+45°、左舷45°は−45°で表します。

カメラの向き height

4.1.2 IMUの設置(オプション)

IMUは船体の傾斜を計測するため、船首方位と同じ向きに設置して確実に固定してください。

IMU取付例

IMUはUSB(Type-A)給電が可能です。設置場所がエッジサーバ付近であればサーバのUSBから給電可能で、離れている場合は付属の5VDC USBアダプタを使用してください。

4.1.3 IMUアンテナの設置(オプション)

自船からGNSSやGYROコンパス信号が取得できない場合、IMUアンテナを屋外に設置して衛星信号を受信してください。延長ケーブルを含めてケーブル長は最大8mです。細いケーブルは強い張力で断線する恐れがあるため保護管などを推奨します。

アンテナにはMB BaseとMB Roverの2種があります。MB Baseが基準アンテナとなり、2点間で方位を算出します。

IMUアンテナの接続位置

上側コネクタにMB Base、下側にMB Roverを接続してください。

IMUアンテナ接続例

IMUアンテナの設置方向

アンテナは船首に対して左右(左右方向)に設置してください。衛星測位で両アンテナの位置差から方位を算出します。左舷にMB Base、右舷にMB Roverを推奨します。

IMUアンテナ配置例

IMU設定の変更

IMUアンテナを接続した際はIMUの出力設定を変更し、デフォルトのpitch/rollに加えてGNSS・GYRO出力を有効にしてください。

(準備) IMUはBluetoothで設定可能です。Android端末上のアプリを使用します。

アプリ名(Google Play): Drogger GPS for DG-PRO1

(設定手順) アプリを起動し、以下の手順でIMUへ接続・設定してください。

  1. IMUの電源を入れる。

IMUに電源を接続し、起動してください。

  1. IMUへ接続する

Android端末のBluetoothを有効にし、デバイス(RWS.DCM03)を選択して接続してください。

  1. 開発者オプションの設定

Androidの設定から、開発者向けオプションの「仮の現在位置アプリ」をDrogger GPSに設定してください。

  1. Drogger GPSアプリを起動

アプリを起動してください。

  1. メッセージ出力設定を変更

画面上部の設定ボタンを押し、「メッセージ出力」→「Message type」でSerial Messageを追加してください。既定でPRDID Vehicle y/p/r(yaw, roll, pitch)が設定されています。追加でGGA、VTG、RMC、HDTをチェックして追加し、OKを押してください。

Message設定例1

Message設定例2

Message設定例3

Message設定例4

  1. IMUの方位初期化

衛星測位が利用できない場合はIMU本体の向きに基づく方位が出力されるため、IMU本体を真北(0°)に向けて方位を初期化してください。Drogger GPSでStartを押し、DMP/MB GyroのYaw表示の設定アイコンで「Compass」だけを選択してOKを押すとYawが0°にリセットされます。

IMU方位設定1

IMU方位設定2

IMU方位設定3

IMU方位設定4

  1. アンテナ配置方向を変更する場合

左右配置が困難で前後配置したい場合は、MB Baseを後方、MB Roverを前方に設置します。アプリの設定で「ベースから見たローバーアンテナの位置」を"固定 - 前方方向"に変更してください。

アンテナ設置設定例1

アンテナ設置設定例2

信号変換器の設定変更

IMUでGNSS・GYRO出力を有効にしたら、信号変換器を設定してEdge Server(192.168.5.189)へUDPで転送するようにしてください。手順:

  1. 信号変換器の設定画面へログイン

Edge Server上のブラウザ(Firefox)で http://192.168.5.29 にアクセスし、Username: admin、Password: command1solo でログインしてください。

信号変換器ログイン画面

  1. GNSS/GYRO出力設定

Operation Settings → Port1 に以下を追加してください。

項目 設定値 備考

Destination IP address 2

(Begin) 192.168.5.189

(End) 空白

(Port) 50012

IMUアンテナ装着時のGNSS出力先

Destination IP address 3

(Begin) 192.168.5.189

(End) 空白

(Port) 50015

IMUアンテナ装着時のGYRO出力先

MOXA設定画面

設定後、Submit → Save/Restartを実行してください。

4.1.4 センサー入力設定

システムで必要な以下のNMEAデータをUDPに変換してPoE HUBの空きポート(4および5)へ接続してください。

例:

センサ接続系統1

センサ NMEA信号 UDP出力先アドレス ポート番号

VDR

$GPGGA,$GPVTG,$GPZDA

$WIMWV

$HEHDT

192.168.5.189

6501

AIS

!AIVDM

192.168.5.189

50016

※ ポート6501は、複数のNMEAデータをまとめて受けるポートです。AISは50016ポートです。(VDR経由でAISデータを受ける場合はPoEポート4への接続は不要です)

各センサーが個別に独立している場合、以下の例のように4ポート入力の信号変換器を用いてNMEAデータを出力してください。

センサ接続系統2

センサ NMEA信号 UDP出力先 ポート番号

GNSS

$GPGGA,$GPVTG,$GPZDA

192.168.5.189

50012

風向風速計

$WIMWV

192.168.5.189

50013

GYROコンパス

$HEHDT

192.168.5.189

50015

AIS

!AIVDM

192.168.5.189

50016

4.2 エッジサーバのネットワーク設定

エッジサーバはインターネット接続が必要です。無線LANをインターネットルータへ接続してください。

既定値:

ネットワークアダプタ IPアドレス サブネットマスク 備考

有線LAN

192.168.5.189

169.254.10.189

255.255.255.0

255.255.0.0

センサデータ入力

カメラ接続

無線LAN

DHCP

DHCP

インターネット接続

Wi‑Fi接続手順:

  1. 画面右上のネットワークアイコン → Wi‑Fi設定 を開く

ネットワーク設定

  1. ご利用のSSIDを選んで接続

WIFI設定

5 起動と終了

5.1 システム起動

全機器接続後にエッジサーバの電源を投入してください。command soloアプリは自動起動します。Select Serverダイアログが出たら「Force Start with current config」を選択してください。Select Serverに表示されるIPアドレスはWi‑Fi側のため選ばないでください。

Select Server例

5.2 システム終了

エッジサーバを終了するにはシャットダウンしてください。[Power Off / Log Out] → [Power Off…] またはデスクトップのシャットダウンアイコンを使用します。

シャットダウン例

6 可視光カメラの画像調整

6.1 フォーカス設定

レンズには外側にフォーカスリング、内側にアイリス(絞り)リングがあります。調整はストッパーを緩めてリングを回し、アプリで映像を見ながら微調整してください。表示遅延があるため少しずつ回して調整してください。

レンズ調整例

6.2 アイリス(露出)設定

露出は初期値をJRCSで調整しています。必要な場合のみストッパーを緩めてアイリスリングを回して調整してください。

7 IMUの微調整

IMUのpitch/roll出力を基に距離計算を行います。取付誤差があると距離がずれるため、ソフトウェアでオフセット(pitch/roll)調整を設定できます。「可視光カメラの設置」の項で測ったカメラ設置高と向きをここで設定します。

  1. Admin UIを起動

エッジサーバのブラウザで http://192.168.5.189:5002 にアクセスしてください。

Admin UI例1

  1. ログイン

Home→ログイン画面でユーザー名/パスワードを入力してログインします。

Username Password

jrcs_admin

111111

  1. カメラ設置情報の設定

IMU Configurationでカメラ高さ・向きを設定し、Updateを押して反映してください。

Camera Height Position Offset

カメラ高 (m)

カメラの向き(度)

Admin UI例2

  1. IMU微調整

カメラ映像を見ながらPitch/Rollのオフセットを調整し、Horizon+レイヤを表示して赤い水平線と実際の水平線を合わせてください。設定後Updateで即時反映・保存できます。

pich_roll設定例

Horizon+例1

Init Pitchをマイナス方向に設定するとラインが上がります。 Init Rollをマイナス方向に設定するとラインが左に傾きます。

Horizon+例2

8 取り扱い説明

8.1 アプリの起動と終了

command soloアプリはエッジサーバにインストールされ自動起動します。手動で起動する際はデスクトップのアイコンをダブルクリックします。起動後はマップビューが表示され、右上のピクチャインでカメラ映像に切替できます。

アプリ起動アイコン

起動画面

アプリを終了する際は画面右上の×ボタンを押します。

アプリ終了

8.2 ログイン/ログアウト

一部の機能を利用するにはログインが必要です。画面左上の人型アイコンからログイン/ログアウトを行ってください。ログインはユーザー選択→PIN入力で行います。

ログイン例

ログアウトは「ロクアウト・ユーザー切替」の文字をクリックします。

ログアウト例

8.3 マップビューと機能

8.3.1 マップアイコン

  1. 自船アイコン

自船は青い矢印で表示され、向きが船首を示します。

self ship icon

  1. 他船アイコン

他船は五角形アイコンで表示し、向きが船首を示します。色で船種を区別します(凡例参照)。

other ship icon

アイコン色 船種

黄緑

貨物船

赤色

タンカー

青色

旅客船

黄色

高速船

水色

タグ・特殊船

橙色

漁船

桃色

レジャー船

灰色

不特定船

  1. AIS情報の表示

カメラビュー右側のAISアイコンをクリックすると、自船で受信したAISターゲットの一覧が表示されます。AISリストはマウスホイールでスクロールできます。

リスト内の船舶の詳細を表示するには、該当項目を一度クリックして選択し、もう一度クリックすると画面右側にAISの詳細が表示されます。

CPAアラートが設定されている場合、アラート条件に該当する船舶はAISリストで赤表示されます。

  1. ラベリング機能

地図上にラベルを作成するには、マップビュー上の対象位置を長押しします。ラベリングダイアログが開くので、カテゴリ選択・コメント入力・共有範囲・表示期間を設定して送信してください。

利用可能カテゴリ:要領、質問、情報、意図、アドバイス、要求、回答、警報。

他ユーザーが作成したラベルは削除できません。削除できるのは作成者のみです。

ラベリング

ラベリング設定

  1. プルアップ画面

画面下部に隠れているプルアップパネルを上へドラッグすると、以下などの追加ページを表示できます。

プルアップ画面

(1) ナビゲーション画面

ナビゲーション画面は自船の位置(緯度/経度)、方位、対地速度、風向/風速(真・相対)を表示します。コンパスや進路/風向を示すアイコンがあり、表示は船首が上方向に固定されます。

コンパス画面

(2) 録画画面

録画画面は操作にログインが必要です。

録画画面

(3) CPA設定画面

DCPAおよびTCPAの閾値をここで設定します。

CPA設定

8.4 カメラビュー画面と機能

8.4.1 バウンディングボックス表示

AIが認識した物体(船舶、ブイ等)はカメラ映像上にバウンディングボックスで表示されます。ブイは三角アイコンで表示されます。

物体認識

バウンディングボックスをクリックすると、検出物のクラス、距離、速度、移動方向などの詳細が表示されます。距離は画像上の検出位置から算出され、相対速度・方向は矢印で示されます。

バウンディングBOX1

物体認識がAISデータと合致した場合はAIS情報が表示されます。

バウンディングBOX2

8.4.2 AIS情報表示(カメラビュー)

カメラビュー右端に常時コンパクトなAISパネルが表示されます。AISアイコンをクリックすると表示領域に受信AIS一覧が展開します。リストから船舶を選択するとそのAIS詳細がカメラビュー内に表示されます。

AIS情報パネル1

AIS情報パネル2

CPAアラートが有効な場合、アラート対象の船舶はリスト内で赤く表示されます。

AIS情報パネル3

8.4.3 レイヤー表示

右側のLayerボタンでカメラビューのオーバーレイを切替できます:

  • Horizon+ — 水平線を表示(IMUオフセット微調整時に使用)。初期設定はOFF。

  • AIS — カメラの地平線上にAISアイコンを投影表示。

  • Vessel — AI検出のバウンディングボックス表示切替。

  • Buoy — ブイアイコンの表示切替。

レイヤーボタンを押すとサブ画面が現れ、個別にON/OFFできます。

レイヤーボタン

8.4.4 画像調整

カメラビューで利用可能な画像調整機能:

  • Defogging — 霞や霧の際に視認性を改善します。

  • Brilliance — 明るさを5段階で調整します。通常はAI(自動)モード推奨。手動調整も可能です。

画像調整

8.4.5 ズーム機能

ズームアイコンをクリックするとズームスライダーが表示されます。スライダーで拡大/縮小し、ズーム後はドラッグで表示領域を設定できます。

ズーム機能

9 通信仕様

infoceanus commandで検出した情報はEdge Serverから外部へHTTP REST API(Webhook)で通知できます。検出イベントはWebhookで配信されます。

9.1 初期登録手順

9.1.1 WebhookエンドポイントURLの登録方法

WebhookエンドポイントURLを登録すると、Edge Serverは以降検出結果をPOSTします。

※ Edge Serverを再起動すると登録情報が消えるため再設定が必要です。

Webhook登録例

登録情報:

項目

Edge Server アドレス

192.168.5.189

接続ポート番号

5888

エンドポイント登録URL

http://192.168.5.189:5888/topics/ObjectDetectionTopic/eventSubscriptions/name?api-version=2019-01-01-preview

複数登録する場合は、登録名(name)が重複しないようにしてください。登録BODY中のnameと一致する必要があります。

登録画面例

9.1.2 WebhookエンドポイントURLの変更方法

エンドポイントを変更する場合は、既存登録をDELETEで削除してから新しいURLで再登録してください。

9.1.3 検出結果(Findings)

検出結果の形式

検出結果は登録したWebhookエンドポイントへJSON形式でPOSTされます。

JSONペイロード例

主要フィールド(抜粋):

項目 説明

location [x, y, w, h]

画像内の検出物位置:

x — BBOX中心のX座標(ピクセル)

y — BBOX中心のY座標(ピクセル)

w — BBOX幅(ピクセル)

h — BBOX高さ(ピクセル)

class_name

検出クラス名

class_id

クラスID

score

信頼性スコア

course_angle

移動方向(ラジアン、カメラ基準)

object_id

オブジェクト識別子

distance

検出対象までの距離(m)

angle_to_object

カメラ基準での方位(度、右正、左負)

length

対象長(m)

size

サイズカテゴリ(小<10m、中10–50m、大>50m)

speeds

速度(km/h)

object_gps_coordinates [Lat, Long]

対象の緯度経度

クラスID一覧:

class_id class_name

0

Vessel

1

Fishing_Buoy

2

Navigation_Buoy

3

Passenger_Vessel

4

Boat

5

Fishers_Facility

追加フィールド:

項目 説明

timestamp

検出日時(UTC)

payload_per_second

1秒あたり処理数

gyro_true_heading

方位(真方位)

vessel_gps_coordinates [Lat, Long]

自船座標

height

画像高さ(ピクセル)

width

画像幅(ピクセル)

source

カメラストリームのマルチキャストアドレス

model_id

MLモデル識別子

stream_id

カメラストリームID (*2)

ais_object[]

AIS情報(配列)

v_arg

画像輝度レベル(0–255)

(*2) stream_idの対応表:

カメラ位置 stream_id

左舷カメラ

GigEPortCamOne

中央カメラ

GigECenterCam

右舷カメラ

GigEStarboardCamZero

※ command soloは単一カメラ構成のため、stream_id = GigECenterCamになります。

10 トラブルシューティング

10.1 commandアプリ起動問題

事象 想定原因 対応

commandアプリが起動しない

アプリのバージョンが古い

アプリバージョンを確認し、必要ならJRCSへ連絡

アプリ起動するが画面が真っ白

Edge Serverがネットワークに未接続

Edge ServerのWi‑Fi設定・ネットワークを確認

アプリが異常状態

Edge Serverを再起動

10.2 AIS表示問題

事象 想定原因 対応

AISが表示されない

AISケーブルの接続不良

PoE HUBとEdge Server間のLAN接続を確認

AIS機器が出力していない

AIS出力を確認

オブジェクト認識サービス停止

Edge Serverを再起動

10.3 可視光カメラ表示問題

事象 想定原因 対応

カメラ映像が表示されない

カメラとEdge Serverの接続不良

カメラのLANケーブルとPoE HUB接続を確認

カメラと通信できない

カメラを再起動(PoEポート1のLANを抜き差し)

Edge Serverソフト異常

Edge Serverを再起動

映像が停止する

映像受信失敗

アプリまたはEdge Serverを再起動

映像表示遅延

Edge Serverの高負荷

Edge Serverを再起動

10.4 センサデータ表示問題

事象 想定原因 対応

風速風向が表示されない

アネモメータの接続不良

PoE HUBとEdge ServerのLAN結線を確認

NMEA出力がない

$WIMWV出力を確認

センササービス停止

Edge Serverを再起動

GNSS緯度経度・速度が表示されない

GNSS接続不良/NMEA未出力

$GPGGA出力を確認

センササービス停止

Edge Serverを再起動

10.5 物体認識表示問題

事象 想定原因 対応

物体が認識されない(バウンディングボックス非表示)

オブジェクト検出サービス停止

Edge Serverを再起動

10.6 自船アイコン表示問題

事象 想定原因 対応

自船アイコンが無い/動かない

地図表示と位置がずれている/GNSS欠如

画面右下の矢印で地図を中心に戻す。$GPGGA出力を確認し、Edge Serverを再起動

船首が常に北向き

GYROデータ未受信

$HEHDT出力を確認、必要ならEdge Serverを再起動

10.7 地図表示問題

事象 想定原因 対応

地図が表示されない

地図サービス停止

Edge Serverを再起動

10.8 ラベリングアイコン表示問題

事象 想定原因 対応

ラベリングアイコンが表示されない

表示権限がない

ラベル表示権限のあるユーザでログイン

ラベル作成できない

作成権限がない

作成権限のあるユーザでログイン

ラベルを削除できない

作成者ではない

作成者でログインして削除

10.9 コンパス表示(アニメ)問題

事象 想定原因 対応

コンパスリングが動かない

GYRO接続不良/NMEA欠落

GYROケーブルと$HEHDT出力を確認、Edge Serverを再起動

Cアイコン(方位)がグレイ

GNSSデータ欠落

$GPGGA出力を確認、再起動

Tアイコン(真風)がグレイ

アネモメータ非対応

真風対応か仕様を確認、$WIMWV出力を確認

Rアイコン(相対風)がグレイ

アネモメータNMEA欠落

$WIMWV出力を確認

10.10 録画機能の問題

事象 想定原因 対応

録画に失敗する

ディスク容量不足

古い録画を削除して容量確保

録画ソフト停止

Edge Serverを再起動