システムのインストール方法
可視光カメラの設置
可視光カメラの取り付け(例:レーダーマストへの取り付け)
可視光カメラは本船のレーダーマストの手すりに固定します。
可視光カメラはカメラハウジングに搭載されており、カメラハウジングを手すりに固定します。
手すりの間にカメラハウジングの台座を固定して取り付け、その上にカメラハウジングを取り付ける方法になります。カメラハウジングは直接台座に取り付けず、カメラハウジング取付台を利用します。手すりと台座はU字ボルトで左右および底から固定し、台座とカメラハウジング取付台はボルト締めで固定します。
可視光カメラ3台を搭載した
カメラハウジング
カメラハウジング取付台
台座
図面:カメラハウジング取付台
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台座を手すりに固定します。
U字ボルトを使用して台座の下3箇所と手すりの中央を固定します。
ダブルナットで締結します。
Uボルト(舶用・C形)
材質 : ステンレス
サイズ : M10
呼び寸法 : 20A
左右の手すりと台座を固定します。足の長いUボルトを使用します。
ダブルナットで締結します。
Uボルト(舶用・C形)
材質 : ステンレス
サイズ : M10
L1 : 120mm
L2 : 45mm
L3 : 55mm
P : 50mm
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台座とカメラハウジング取付台を固定します。
台座とカメラハウジング取付台はM8ボルト×6個で締結します。
注意事項:
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可視光カメラと船体の傾きは並行にする必要がありますので、台座の取り付けは水平器を利用して船体と並行になるように取り付けてください。
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本船の船首方位と可視光カメラ(中央)の向きを合わせるため、台座の取り付けは船首方位に合わせてください。
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可視光カメラの設置後に可視光カメラの向きや傾き、フォーカス調整を行うため、カメラハウジングの天板を取り外しておいてください。可視光カメラの調整後に天板を取り付けます。
可視光カメラの調整
可視光カメラの調整は基本的には出荷前に調整していますが、現場での取り付けの際、台座を船体と並行に取り付けできなかった場合や台座の向きが船首方位に合わせられなかった場合が発生した場合、可視光カメラの向きや角度を調整します。
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水平角の調整
各可視光カメラはカメラハウジング取付台と2点で固定しています。ボルトはM5およびM8のナットを使用しています。このナットを緩めて可視光カメラの向きを調整します。
各可視光カメラの稼働部の中心に合わせることで、各カメラの角度差は50度になります。中央のカメラの向きを船首方位に合わせるようにしてください。例えば中央の可視光 カメラの向きを右に2度ずらすことになった場合、左舷と右舷も同様に右に2度ずらしてください。
中央
右舷
左舷
注意事項:
現場の調整により3台の可視光カメラを50度間隔に合わせられなかった場合や、カメラの視界の障害物により各々バラバラの向きにしなければならなくなった場合は、カメラの角度はソフトウェアにて調整する必要があります。その際はカメラの向きの値を記録しておいてください。
例:
船首方向0度
中央カメラは351度のため、オフセット値は-9度になる。
右舷カメラは43度のため、オフセット値は43度になる。
左舷カメラは312度のため、オフセット値は-48度になる。
| 可視光カメラ | ずれ角 |
|---|---|
左舷 |
-48度 |
中央 |
-9度 |
右舷 |
43度 |
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ピッチ角の調整
各可視光カメラのピッチ角を調整する場合、左右側面のM5ボルト(計6箇所)を緩めて調整します。水平器を用いて船体のピッチ角と並行になるよう調整してください。
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ロール角の調整
各可視光カメラのロール角を調整する場合、可視光カメラの後部にあるボルト(計7箇所)を緩めて調整します。水平器を用いて船体のロール角と並行になるよう調整してください。
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可視光カメラのフォーカス調整
カメラのフォーカス調整は基本的には調整しないでください。フォーカス設定がずれたりした等の理由で必要な場合に限り、以下の方法で調整を実施してください。
フォーカス調整は手動での調整となります。カメラのレンズ本体にフォーカスリングが付いていますので、それを回して調整します。
カメラを固定するためのレンズチューブ抑え金具を取り外します。6角レンチを用いて両端のネジ4つと、背面のネジ2つを取り外します。
レンズチューブ
レンズチューブ抑え金具
次にレンズチューブを回して取り外します。
レンズチューブは回しづらく手が滑ったりしますので、滑り止めのついた軍手などを利用すると回しやすくなります。
レンズチューブを取り外すとカメラのレンズが剥き出しになります。レンズには調整リングが2つあり、外側のリングがフォーカスリングになります。
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内側の調整リングはアイリスリング:露光調整になります。こちらの調整は行わないでください。
フォーカスリングを調整する際は、リングの回転を止めるためのストッパーネジが装備されていますので、このネジを緩めてリングを回してください。以下の写真ではストッパーネジはリングに2つ装備されていますが、1つの場合もあります。
フォーカスリング
ストッパーネジ
アイリスリング
ストッパーネジ
フォーカス調整はカメラの映像をiPadで表示しながら行うことになりますが、iPadでの映像表示は若干のタイムラグがあります。リングを少しずつ回して映像確認(フォーカス確認)を行なってください。
調整後は取り外したレンズチューブとレンズチューブ抑え金具を装着してください。
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天板の取り付け
天板はM8の極低頭ネジ6本で固定しています。可視光カメラの調整後に取り付けてください。
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可視光カメラの取り付け高さ記録
設置した可視光カメラの高さを記録してください。高さは、水面からの高さになります。
可視光カメラの取り付け高さ
水面
LAN接続防水カプラの接続方法
可視光カメラのLANケーブルと屋外用に配線されたLANケーブルを、LAN接続防水カプラを用いて以下の手順で接続します。
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可視光カメラには緑色のLANケーブルが接続されていますので、LAN接続防水カプラを取り付ける箇所まで引き延ばし、そこでLANケーブルをカットします。
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同様に屋外用の黒いLANケーブルも、LAN接続防水カプラを取り付ける箇所まで引き延ばし、そこでLANケーブルをカットします。
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カットしたLANケーブルはLAN接続防水カプラのキャップ、シリコンゴムに通し、LANモジュラージャックコネクタを圧着します。LANモジュラージャックの接続結線はT-568B結線になります。
トルクリング
LANモジュラージャックコネクタ
本体
キャップ
LAN接続コネクタ
シリコンゴム
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LANモジュラージャックコネクタを圧着後、LAN接続防水カプラの本体に通し、LAN接続コネクタ(メス×メス)に装着して接続します。
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シリコンゴムを本体へしっかりと挿入してキャップを閉め、トルクリングを回してケーブルを締め付けます。
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次にLAN接続防水カプラを自己融着テープで巻き付けます。自己融着テープは幅の半分を重ねて張力を加えながら3層に巻きつけます。
ただし、LAN接続防水カプラーとLANケーブルの径が異なりますので、径が同じくらいになるように他の部分より多く巻き付けてください。
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自己融着テープで3重に巻き付けた後、保護用PVCテープ(ビニールテープ)で防水処理を施します。 PVC テープを自己融着テープの上に幅半分で重ねて3層に巻きつけます。
IMUの設置、設定方法
(準備事項)
IMUのピッチ角、ロール角の値の出力は接続されたシリアルケーブルからNMEAフォーマットで出力されますが、そのデータを確認するためにはシリアルデータを表示するソフトウェアやパソコンが必要となります。本IMUにはBluetooth通信が標準装備されていますので、スマートフォン等のAndroidアプリを用いると容易に確認することができます。本書ではAndroidアプリで確認する方法について説明します。
AndroidアプリはGoogle Playストアよりダウンロードして利用してください。
Androidアプリ名称: Drogger GPS for DG-PRO1
IMUの初期設定
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IMUを回転させる。
IMUは取り付け前に電源の入った状態でXYZ(ヨー方向、ロール方向、ピッチ方向)各軸を中心に±2回転させてから取り付けてください。こうすることで磁束密度の最小値や最大値などがわかり磁北の計算が可能となります。
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AndroidアプリとIMUを接続する。
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Androidアプリをインストールした端末でBluetoothを起動し、RWS.DCM_APTというデバイスと接続します。
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Android端末のシステム設定で、開発者向けオプションの「仮の現在地情報アプリ」をDrogger GPSに切り替えます。
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Android端末でDrogger GPSアプリを起動します。“Start”ボタンを押すとBluetooth通信でIMUの出力値を確認できます。
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IMUを初期調整する。
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IMU本体を水平な場所(ピッチ角0度、ロール角0度)に置き、真北(0度)の方向に向けます。
0度
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DroggerアプリのDMP/MB Gyro項目にある アイコンをクリックします。
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取り付けオフセット設定画面が表示されますので、全ての項目にチェックを入れ、最後にOKボタンを押します。
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設定を保存します。
画面右上にある メニューを選択し、レシーバーを選択します。
レシーバーメニューの中の「起動設定...」を選択します。
各項目の「現在の設定で起動」を選択し、OKボタンを押します。
OKボタンを押すと以下のメッセージが表示されますので、IMUの電源を入り切りし、再起動を行なってください。以下のメッセージが表示されなかった場合は、再度、起動設定を繰り返し行なってください。
IMUの取り付け
IMUは船体のロール角、ピッチ角を計測するためのものであるため、IMUの取り付けは船首方位と同じ方向に設置してください。
船首方位方向
IMUの取り付けにより、ずれが生じて船体の傾きとIMUの傾きが異なる場合、IMUのオフセット調整を行い船体の傾きと合わせることができます。
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画面上部にある歯車アイコン を押します。
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設定画面の中の「ヘディングと傾斜補正」を選択します。
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ヘディングと傾斜補正画面の「ロールオフセット」および「ピッチオフセット」を選択し、オフセット値を入力して傾きを補正します。
オフセット値入力後は、DMP/MB Gyro画面を確認し、船体の傾きと同じになるように水平器などの状態に合わせてください。
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設定を保存します。
画面右上にある メニューを選択し、レシーバーを選択します。
レシーバーメニューの中の「起動設定...」を選択します。
各項目の「現在の設定で起動」を選択し、OKボタンを押します。
OKボタンを押すと以下のメッセージが表示されますので、IMUの電源を入り切りし、再起動を行なってください。以下のメッセージが表示されなかった場合は、再度、起動設定を繰り返し行なってください。
補足:DMP / MB Gyro画面の見方
(例) Y: 346.3 R:-0.21 P: -0.02
| ヨー角(Y) | 北を0.0とし、359.9までの値で表示されます。 |
|---|---|
ロール角(R) |
右側に傾くとマイナスの値で表示され、左側に傾くとプラスの値で表示されます。 |
ピッチ角(P) |
前側に傾くとマイナスの値で表示され、後側に傾くとプラスの値で表示されます。 |


































